生も死も
愛も憎悪も
それそのまま

どこかの虐殺に思いをよせて
手づかみの椿よ
切り岸の距離に
身の丈消えようか

生死のおおげさが
滑稽なら
この期に及んで
いっそ一輪開花のかそけさを
殺人前夜の形相で
凄絶に
凄絶に
みつめていよう

緑盲わずらった
牢獄の断崖でこそ
なにもかも
かろやか
広げた両腕が
かたみに燦然と雪濡れて
言葉にほろぶ前に
言葉をほろぼす

何を奪われても
飛んでいく
ゴーライトリー
ビーライトリー

どこまでもはやく
どこまでもとおく
想像に及んで
いっそ彼方の生死のかそけさを
一輪開花の緑窓で
かろやかに
かろやかに
ほほえんでいよう


'14 0205 : 緑窓のゴーライトリー