路傍
死んだ鳥の目の見開き
この陽射しより強烈な光が映っている

頭上
毟った蜻蛉の羽根だけ飛び立つ
腸まで透けていく陽射しの下置いて行かれた

空調の微風が室内に積もり
あらわになるしろい底
底を探るうちに浮き上がる天変

この真空に
今生の音を絶った
音楽家を殺そう
僕が何もきこえないのなら
この鼓膜にどんな美しい敗北をうたってくれる

ガラス窓に息を置いたら
白くまるい灯りがともる
これは惑星
ここは真夏のスプートニク
灼熱の太陽にかすめる惑星探査

空調の効いた
宇宙船の窓辺に青天の霹靂
ためらわず指さした灼熱の青天
「どこまでもあおいだろう」
肺までからからの予感に渇いている

この陽射しより強い生を呼び返す
幼いてのひらの上の死骸
瞳があおく透くまで
ここに生かしておかれたのは
僕だった


'13 0712 : サングレーザー