こいでた鞦韆
君はどこへいったの
ゆくえしらず神の目はすみれいろ
いつまで行き違っていようか
対角へ、対角へ
そぞろのひかり
たけなわの春だよと
握ってた鎖の腐食ゆびさき真紅

たとえば驟雨を引き据えて
愛しいと抱く肩先に透ける世界ここより白群
肉のはざま胸をひらき
映る満天の頂きひといきに刺せ

心の底たけなわ
己殺す未生のひとつ
たとえば一篇の春雷
愛していると綴る鉛の肉色
生きたければまず言葉を捨てよ



'13 0309 : 春