雨はなまなまと続いている
寝台の下に

昼のくらがりが
まくひく
君はたちまち
しわくちゃの豹になる

足に散った水滴
腰かけたら狭い
早桃の剥かれた産毛の痺れ
そらされた
まびさしの下だけ
ひやりとしている

寝台脇に
トニックを注いで
落として割ったグラン・ブルー

どうせキスするから
息つぎすることないって
舞い上がるあぶくをかき消して
ぼくに吹き込んだ

やがて氾濫の夏まで
君は風邪をひいている

水没するグラン・ブルー
床に落ちた都市を踏んで
一歩も歩かない寝室



'15 0710 : グラン・ブルー