帰りの坂道におとした
ぬき身の心臓の脈うち

静かな夜だ

たいがいのこと
自分以上にだれも憎めなかった

いかりもいたみもかなしみも
陽炎のような
オーロラのような
ながいゆらぎをのぼりつめて
ゆるし続けるのだろう

冷気のトルソ
いだく腕をもがれても
今生きる
だれよりも自由になれただろって
そういう顏して
待っているから
ずっと君に
すがりついてほしかった



'15 0102 : ミロ